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アーティストなら知っておきたい8つのこと3/8


 マチエール、構図ときて第3回目は、バルール(色価)についてお話しします。一言で言えば「目で見て認識した色の階調」と「画面上での色の階調」の違いを言いますが、これを感覚的に理解することは、案外難しい。でも、デッサンにおいてもバルールがあっている事はとても大切なので、理解しなければなりません。

 まず、色は隣り合う色によって感じ方が違います。下の図は隣り合う色によって、明度や彩度、色相が違って見えることを示した図です。真ん中にある小さな正方形の面は全て同じ色で構成されています。隣り合う色との明度比が高ければ、その色に影響され真ん中の面は明るくも暗くも見える訳です。それは彩度や色相においても同様に起こります。

 この色彩の対比が上手く合っていることをバルールが合っていると表現する訳です。このことを理解した上でデッサンを描いていると自分の認識がどれだけあてにならないか、またそのことを理解した上で対象を見たときの自分の認識が正しいかを感じることができるでしょう。


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